- 2015-5-16
- スピリチュアル
今回も初心者のための入門編としてオカルトについてまとめてみました。
前回記事 ⇒ スピリチュアルとは?
記事をまとめるにあたって、かなりディープなサイトや書籍を読み込んで行ったのですが、スピリチュアルと同様に、オカルトという単語は使う人によってかなり意味の違う言葉になっています。
そのあたりについても、まとめていますので参考にしてください。
オカルトとは?
(画像出典:http://www.occult-gakuin.jp/)
オカルトと聞くと、どんなものを想像するでしょうか?
心霊現象や宇宙人、古代文明、超心理、占星術、錬金術、魔術・・・などなど、人によって、さまざまなものをイメージすると思います。
本来、オカルトとは「隠された」という意味で、一般的では無い学問全体を指す言葉として定着しています。
正確には、学問を指す場合にはオカルティズム(神秘学)という言葉を使う方が良いのかもしれませんが、一般的にはオカルトもオカルティズムもほぼ同義で使われています。
中世の西洋においてキリスト教が大きな力を持っていた当時は、キリスト教の教えに合わない学問はすべてオカルトだったため、万有引力で有名なニュートンも当初はオカルトと評されていました。
逆に、現代では宗教的なものはオカルトと見なされる傾向がありますから、時代によってオカルトとされるものが変わっていくようです。
つまり、オカルトとは、その時代の常識に合わない知識全体を指す言葉です。
オカルトが目指すもの
(写真出典:http://dig-foot.seesaa.net/article/19943868.html)
オカルトは、もともとは一般的では無い学問のことですから、その学問が目指す目的のようなものがあります。
それは、「この世界の仕組みを理解する」と言うことです。
私見になりますが、オカルトに限らず、科学、宗教、スピリチュアルなど人間としての究極の目標は「この世界の仕組みを理解する」ことで「自分が生まれて来た意味を知る」という欲求が必ず含まれているように思います。
それぞれ「この世界の仕組みを理解する」ために行う方法や理論に差はありますが、目的地は同じところにあるようです。
現代のオカルト
(写真出典:http://www.arata-web.jp/archives/1404/)
オカルトは、その時代の常識に合わない知識や学問のことですから、現代のオカルトとして有名なものは、超科学や超心理、超古代文明など「超」と付くものが多いようです。
「この世界の仕組みを理解する」ためであれば、科学の枠を超えても構わないと言う姿勢のため、一般的には批判的な人が多いですし、批判される方々の気持ちも良く分かります。
しかし、高名な科学者が後年になってオカルトに傾倒していくケースも少なくありませんから、「この世界の仕組みを理解する」方法として人を惹きつける力があることも確かです。
オカルトと科学の違い
(画像出典:https://twitter.com/omosironow)
これまで、オカルトは学問だと言ってきましたが、やはり、一般的な学問や科学とは違う側面もあります。
一般的な学問や科学では、何よりも理論が大切になってきます。
理論と言うのは、すべて「言葉」で記述する必要があるため、個人的な「体験」や言葉に出来ない「感覚」など定量化出来ない(数字で数えられない)ものは、どうしても対象外となる傾向があります。
それに対してオカルトは、「自分が」世界を理解できるのであれば、他者が理解できなくても良いという態度が根底にあります。
この後に説明する神秘主義などはその代表格ですが、自分が宇宙と繋がり、自分が宇宙を理解するという個人的な「体験」や言葉に出来ない「感覚」もオカルトの対象となります。
そのため、必ずしもオカルトは誰にでも理解できる「理論」になっていないため、「そんなのは妄想だ!」というような批判を受ける原因となっています。
ただし、オカルトをしている人もそんなことは重々承知しているため、ちゃんとしたオカルティストたちは、自分の体験や感覚が「事実なのか、妄想なのか」ということに常に細心の注意をはらっています。
オカルトと神秘主義
(画像出典:http://prcm.jp/list/%E7%A5%9E%E7%A7%98%E7%9A%84?page=62)
オカルトについて理解をするために押さえて置かなければならないのが神秘主義です。
ウィキペディアでは、神秘主義について以下のように説明しています。
絶対者(神、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在)を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする立場のことである。
(引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/神秘主義)
西洋では、古くからマクロコスモス(宇宙)とミクロコスモス(人間)は同じ原理で動いていると考えられたため、占星術では、星の動きを見ること(宇宙の動きをみること)で人間の運命を知ろうとしましたし、医術などにも応用されていました。
また、東洋でもウパニシャッド哲学では、アートマン思想と呼ばれる思想があり、宇宙の原理であるブラフマンと人間であるアートマンが一体となる梵我一如(ぼんがいちにょ)という考え方があります。
つまり、神秘主義と言うのは、宇宙と自分自身が直接つながることによって、世界の仕組みを「体験」することで理解しようと言うものになります。
オカルトと魔術
(画像出典:http://freeride7.blog82.fc2.com/blog-entry-3587.html)
さて、いよいよオカルトの代表格である魔術についてです。
魔術と聞くと、血の滴る魔法陣を作って変な儀式をするものというイメージがありますが、実際には、ちょっと違います。
中世キリスト教が勢力を伸ばしていく中で、キリスト教の教義に合わない異教の知識や文化はすべて悪魔の所業として弾圧されていきました。
この弾圧されていった知識や文化がキリスト教の知識や文化と混じり合いながら「魔術」となって行ったのです。
魔術には、エノク魔術やGD系魔術、混沌魔術、高等魔術・・・など様々な流派がありますが、ここで説明するのは難しいので別の記事を用意させていただきます。
追記:魔術に関する記事をまとめました⇒「魔術とは?」
魔術は、超能力のようなイメージがありますので、霊的な才能が必要というイメージがありますが、実際には学問の側面が強いので、訓練すれば、ある程度は誰でも使えます。
オカルトまとめ
繰り返し書いてきたことですが、オカルトは「学問」という側面があるので、誰でも頑張れば勉強できる魅力的な分野です。
一般的な学問と違うのは「体験」や「感覚」といった個人的なことも対象に含まれているため、より「実践」を重んじる傾向にあるということです。
本当は、魔術についての知識を中心にまとめて行こうと思っていたのですが、前提として知っておいて欲しい知識を書いていたら長くなってきたのであきらめてしまいました。
オカルトと魔術のところでも書きましたが、魔術については入門編として別途記事をまとめていくつもりです。
追記:魔術に関する記事をまとめました⇒「魔術とは?」